コラム:口腔と全身の関係

認知症予防に口腔ケア

認知機能の低下に特定のタイプの虫歯菌が関係している可能性が高いとの研究成果を、京都府立医大の渡辺功助教らのチームが発表しました。それによると歯磨きなどの口腔ケアが認知症予防につながるというのです。認知機能の低下は、脳内の微少な出血が一因であることが知られています。この出血は、虫歯菌「ミュータンス菌」の一種を保菌する人に多いというのです。血小板の止血作用を低下させる遺伝子を持ち、脳の血管の壁にくっついて炎症を起こすのだそうです。研究対象者279人においてある種のミュータンス菌保菌者は非保菌者に対して14.3倍の脳内微小出血発症という高いリスクを示す結果となり、ミュータンス菌と脳内微小出血の関連は非常に強いものと考えられています。

歯の残存歯数と健康寿命

2017年7月の厚生労働省「2016年簡易生命表」によると、平均寿命が男性80.98年、女性87.14年とのことです。 直近の健康寿命としては、2013年時点のものが公表されており、男性が71.19年、女性が74.21年となっています。 平均寿命と健康寿命の差はできるだけ小さくしていきたいものです。歯の喪失防止は,寿命の延長に貢献できるのでしょうか。…

歯をみがいて心臓を守ろう

栄養・運動・休養・飲酒・喫煙、歯みがき不良によるお口の状態の悪化など、日々の生活習慣が原因となって心臓の冠動脈疾患が発症します。 ヘルシンキ大学の研究グループは、大学病院で心筋梗塞の患者102 名と健常者100…

歯磨きが心臓を守る?

書店で一番売れているビジネス週刊誌、週刊ダイヤモンド(2016.4.23)によるとお口の健康を守ることは心臓を守ることにもつながるようです。 日本の研究者らは日々の歯磨き習慣について「毎食後」「少なくとも1日1回」「1日1回未満」との回答に基づいて対象者を3群に分け、 高血圧症や糖尿病、脂質異常症など心疾患リスクになる全身病との関連を調べました。 その結果、歯磨きの習慣が「1日1回未満」群は、「毎食後」群よりも糖尿病の有病率が2.03倍高く、 脂質異常症の有病率が1.5倍高いことが判明したのです。 また改めて生活習慣と歯磨き習慣との関連を調べたところ、「毎食後」群に比べ、「少なくとも1日1回」「1日1回未満」群では、 喫煙率や飲酒率が高く、BMIとメタボ健診で計測される腹囲径がより大きいことが判明しています。 研究者は「良い歯磨き習慣は、お口の健康だけでなく、糖尿病や脂質異常症といった全身性の疾患の予防に有用」と断言しています。 歯磨きは病気の予防にもなるのです。歯磨き習慣を見直すのはどうでしょうか?

口腔ケアは脳卒中のリスクを軽減する

脳血管疾患は日本人における要介護状態を引き起こす原因としては第1位となっています。手足のみならず口や顔の領域にも運動障害を引き起こし、ひいては口腔内環境の悪化を招きます。 また、後遺症により飲み込み機能の障害を来せば二次的に肺炎を発症し、死に至る可能性も考えられます。 男性において、自身の歯の数が24…

口腔ケアが、がん治療の質を高める

がんの外科手術の前後に口腔ケアを行うことによって、術後肺炎のリスク軽減、気管挿管時のリスク軽減(歯の破折、脱落など)、 口腔咽頭、食道手術における術後合併症のリスク軽減が期待できます。 ・外科病棟に入院した患者3,319…

歯周病治療で血糖コントロールの改善を!

糖尿病と歯周病はお互いに悪影響を及ぼす関連がわかってきています。 スケーリング・ルートプレーニング(歯周ポケット内の歯石やプラークを除去する事)をお口の中の歯周ポケット全てに行うことで 血糖コントロールが改善することが明らかになってきました。…

リタイヤ前にやるべきだった…

市販で最も売れているビジネス総合誌である雑誌プレジデントの2012年11月号において、55~74歳の男女1000人のアンケート結果「後悔していることトップ20」が発表されました。健康について後悔していることの第1位は、「歯の定期検診を受ければよかった」。50代、60代から歯で悩む方がいかに多いかという事でしょうか。ちなみに2位はスポーツなどで体を鍛えておけばよかった。3位は日ごろからよく歩けばよかったでした。若いうちからはの定期検診を受けましょう。
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