日本人には八重歯が可愛いという文化がある様ですが、多くの方は美しい歯並びを求めるのではないでしょうか。
私たち歯医者は治療をする際に、美しい歯並びであれば治療が上手く進むのになあと感じ、皆さんに美しい歯並びであって欲しいと願っています。
では美しい歯並びを得るためにはどうしたら良いでしょうか?
個々に様々な方法が考えられますので、一度主治医の先生にお尋ね頂きたいと思います。
ここでは赤ちゃんの時から考えてみましょう。
赤ちゃんは哺乳の時に顎や口の周りの筋肉を使いお乳を飲みます。
実は美しい歯並びを獲得するための準備が既に始まっているのです。
やがて離乳食が始まり「噛む」ことを覚えます。
「噛む」ことは脳に対して刺激を与え、痴呆の予防にも繋がる大切な運動なのです。
実はこの時期にしっかり「噛む」ことを習得することが美しい歯並びへの近道なのです。
子供の顎は1歳半から4歳前後に大きく発育し、乳歯の噛み合せが完成するので、「噛む」習慣を確立することが大切です。
3歳児検診で「将来ガタガタに成りそうだね」と言われたら、歯並びに関してはイエローカードが出たことになります。
やがて6歳臼歯が生え、乳歯から永久歯に生え変わります。
小学生の時期には乳歯より大きな前歯が生えるのですから、 顎や歯のサイズ、生え変わるタイミングなどで場所取りが上手くいかなければ美しい歯並びになりません。
ですからこの時期はフッ素塗布など定期的に健診を受けることが大切です。 昔の人はしっかり噛んでいたので乳歯の間に隙間があり自然に美しい歯並びになりましたが、最近は矯正治療を必要とする人が増えてきました。
美しい歯並びが皆さんにとって望ましいことは周知の事実です。
この美しい歯並びを獲得し維持するのに大切なことが「噛む」ことなのです。
更に「噛む」ことが皆さんの健康に繋がるのです。でも「噛む」ためには、美しい歯並びと健康な歯が必要だと思いませんか。