認知機能の低下に特定のタイプの虫歯菌が関係している可能性が高いとの研究成果を、京都府立医大の渡辺功助教らのチームが発表しました。それによると歯磨きなどの口腔ケアが認知症予防につながるというのです。
認知機能の低下は、脳内の微少な出血が一因であることが知られています。
この出血は、虫歯菌「ミュータンス菌」の一種を保菌する人に多いというのです。
血小板の止血作用を低下させる遺伝子を持ち、脳の血管の壁にくっついて炎症を起こすのだそうです。
研究対象者279人においてある種のミュータンス菌保菌者は非保菌者に対して14.3倍の脳内微小出血発症という高いリスクを示す結果となり、ミュータンス菌と脳内微小出血の関連は非常に強いものと考えられています。