入れ歯について
こんな状態の方はいませんか?
歯が抜けているのに義歯がない。
抜けた歯の隣の歯が、開いたスペースに寄ってきて、後日義歯の作成が困難になります。抜けた歯に対応し、咬み合っていた歯の抵抗がなくなるため、どんどん浮いてしまい歯を弱くします。
歯痛がある。
このような場合は虫歯の進行がかなり進んでいる状態です。
口臭がある、歯茎から血が出る。(口腔ケアができていないイコール歯周病!)
口腔ケアができていないと、口腔内に歯垢、歯石という汚れがたまり口臭の原因、腐敗臭が発生します。また歯の汚れにより細菌が歯を支える骨を溶かし、歯がぐらつく、出血する等がおきます。歯の周りに炎症が生じると強い痛みも起こり、結局歯を失うことになります。
部分義歯があっていない。
次の図は義歯が破損している様子です。このような状態で義歯を使用し続けると食事のカスがたまりやすく歯茎の炎症になりやすいため義歯を支えている歯もすぐ駄目になってしまいます。
総義歯が落ちてくる。
義歯がすぐおちてしまう方、入れ歯安定剤を常時使用しなければならない方は歯茎が痩せてしまったことで合わなくなったと思われます。この場合、食べかすが異常にたまり、歯茎を傷つけたり、口臭の原因にもなります。
※このような状態の方は治療をお勧めいたします。歯がないということは本当に不便で放っておくと食事の摂取に支障をきたすだけでなく体のあらゆる所にも影響を及ぼします。
入れ歯について(入れ歯の知識)
入れ歯の必要性
歯を抜けたままにしておくと、かむ力が低下するばかりでなく、残りの歯に負担がかかり、歯が傾いたり、伸びたりして、かみ合わせが悪くなってきます。
入れ歯の清掃の必要性と方法
入れ歯も歯と同じように食べかすやプラーク(歯垢)がつきます。 毎日のお手入れで清潔を保つことが大切です。
入れ歯が汚れたままだと・・・
細菌やカビが繁殖しやすくなり、さまざまなトラブルの原因になります。
口臭が発生しやすくなります。
義歯性口内炎の原因になります。
入れ歯に色素沈着や歯石沈着がおこります。
部分入れ歯の場合、維持装置をかける歯がむし歯や歯周病に なりやすくなります。
毎食後にするお手入れ方法
食後は入れ歯をはずして流水下で清掃しましょう。
入れ歯みがきの注意点
小さな入れ歯でも必ずはずしてからみがきましょう。
ゴシゴシと力を入れすぎないようにしましょう。
落として破損したり排水口に流したりしないように、水を張った洗面器などの上で清掃しましょう。
就寝前など1日1回は入れ歯洗浄剤で清掃しましょう
入れ歯洗浄剤を使用するとブラッシングだけでは落としきれない汚れや細菌を化学的に除去することができます。
入れ歯洗浄剤の使用方法
ブラシを用いて流水下で清掃する。
ぬるま湯に義歯洗浄剤を入れてすぐに入れ歯を侵漬する。
浸漬時間は使用方法に従ってください。
変形の原因になるため熱湯は厳禁です。
就寝時の入れ歯の装着については歯科医師の指示に従ってください。
歯ブラシで浮き上がった汚れと義歯洗浄剤を洗い流す。
残っている歯と歯肉も大切にしましょう
維持装置をかける歯や入れ歯と接している面に汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になりやすいので、ていねいにみがきましょう。注意点粘膜や舌の汚れが気になる場合は柔らかい毛の歯ブラシで清掃しましょう。
こんな場合は すぐ歯科医院へ
入れ歯があたって歯肉が痛い。
入れ歯がはずれにくい。
入れ歯が安定しない。
入れ歯がこわれた。
※お口の状態は年齢とともに変化します。入れ歯の具合が悪い場合、自分で調整せず、歯科医院でご相談ください。※より快適に入れ歯を使用するために定期健診を受けましょう。