コラム:口腔ケア

口腔ケアは脳卒中のリスクを軽減する

脳血管疾患は日本人における要介護状態を引き起こす原因としては第1位となっています。手足のみならず口や顔の領域にも運動障害を引き起こし、ひいては口腔内環境の悪化を招きます。 また、後遺症により飲み込み機能の障害を来せば二次的に肺炎を発症し、死に至る可能性も考えられます。 男性において、自身の歯の数が24…

口腔ケアが、がん治療の質を高める

がんの外科手術の前後に口腔ケアを行うことによって、術後肺炎のリスク軽減、気管挿管時のリスク軽減(歯の破折、脱落など)、 口腔咽頭、食道手術における術後合併症のリスク軽減が期待できます。 ・外科病棟に入院した患者3,319…

歯周病治療で血糖コントロールの改善を!

糖尿病と歯周病はお互いに悪影響を及ぼす関連がわかってきています。 スケーリング・ルートプレーニング(歯周ポケット内の歯石やプラークを除去する事)をお口の中の歯周ポケット全てに行うことで 血糖コントロールが改善することが明らかになってきました。…

歯医者にかかると医療費が下げられる?(1)

平成26年、デンソー健康保険組合の行った調査では、歯周疾患のある集団とない集団の2群間で歯科医科医療費比較分析しています。歯周疾患のある集団は、ない集団と比較して医科医療費が高く、年齢があがるほどその差は大きくなることが判明しました。 継続的に歯科健診を実施している集団としていない集団の2群間で歯科医科医療費比較分析したところ、継続的に歯科健診を実施している集団においては医療費が減少、もしくは横ばいとなり、歯科医療の重要性が確認できます。歯周疾患を予防することができれば、歯科だけでなく医科医療費を抑制することができる可能性があるとしています。

リタイヤ前にやるべきだった…

市販で最も売れているビジネス総合誌である雑誌プレジデントの2012年11月号において、55~74歳の男女1000人のアンケート結果「後悔していることトップ20」が発表されました。健康について後悔していることの第1位は、「歯の定期検診を受ければよかった」。50代、60代から歯で悩む方がいかに多いかという事でしょうか。ちなみに2位はスポーツなどで体を鍛えておけばよかった。3位は日ごろからよく歩けばよかったでした。若いうちからはの定期検診を受けましょう。

歯医者にかかると医療費が下げられる?(2)

香川県歯科医師会の調査によると、平成25年の結果では、定期的な歯科健診を受けている人ほど、受けていない人に比べて年間医療費が約10万円少なくなること、また40歳以上の人では歯の本数が20本以上あった人に比べ、0~4本の人の年間医療費は約190,000円高かったことが示されています。歯の本数が少ない人では、糖尿病、がん、肺炎などの病気も多いようです。これらの結果だけでは、お口と全身の健康の因果関係は分かりませんが、歯のそろっている人ほど医療費も少なく、お元気なようです。歯科の受診が健康長寿に影響しているのではないでしょうか。

歯医者にかかると医療費が下げられる?(3)

子供の虫歯について。乳歯の虫歯は永久歯の虫歯と関係があるのでしょうか? 3歳で乳歯が9本以上むし歯のある子を追跡してみると、10年後には永久歯のむし歯の平均は約7本。一方乳歯でむし歯のない子は約3本となっていました。乳歯のむし歯が多いと、永久歯のむし歯が約2倍のスピードで増え続けることになります。やはり乳歯のむし歯が多いと、永久歯でも多くなるのです。治療が終わっても、定期的に歯のチェックに通いましょう。永久歯は、次から次に萌えて来るので、それに応じた歯の磨き方も必要です。また萌えた直後の歯は、軟らかいのでむし歯になりやすい。フッ素を塗ることで、歯を硬くし、むし歯にならない丈夫な歯を作るのです。乳歯でむし歯が多く、永久歯7本がむし歯に侵されていたはずの子ども達。きちんと歯医者にかかった10年後は、平均1.5本にとどまっていました。歯医者で定期検診を行なうことは、これほど効果があるのです。そのためにも”かかりつけ医”を作ることが重要なのです。
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